監修・執筆医のご紹介
経歴
- 1985年大阪市立大学医学部 卒業
- 1986年大阪市立大学大学院医学研究科
- 1990年大阪市立大学医学部大学院外科系専攻 泌尿器科学 卒業
- 同年大阪市立大学医学部附属病院 臨床研究医
- 1991年医療法人錦秀会 阪和記念病院 泌尿器科 医長
- 1992年同 部長
- 1993年大阪市立大学医学部 泌尿器科 助手
- 1996年米国 マサチューセッツ工科大学 留学
- 1998年大阪市立大学医学部 泌尿器科 講師
- 2004年同 助教授
- 2015年大阪市立大学医学部附属病院 人工腎部 病院教授
所属学会
- 日本泌尿器科学会 voting member
- ハイパフォーマンスメンブレン研究会 幹事
- 日本透析医学会 理事/評議員
- 日本HDF研究会 理事
- International Society for Blood Purification council
- 腎不全研究会 世話人
- 日本アクセス研究会 監事
読者への
メッセージ
慢性腎不全に関する病態は、腎移植をしない限り治癒することはありません。
最近では、糖尿病から腎不全になる方が最も多くなり、糖尿病も治ることはありません。
ということは、病気と継続的にうまく付き合えるように、自分の生活を変えていくことが非常に重要になります。多くの患者さんは、腎不全が悪化してきて血液透析療法や腹膜透析療法がもうすぐ必要になります、とお話しすると、そんな治療をするくらいなら死んだほうがいいといわれることがあります。そんな時いつもお話ししているのは、透析は今思われているほどしんどくないこと、また、だれも透析をしたい人はいないので透析をすることで体が楽になることを説明しています。現在の医療レベルでは慢性腎臓病を完全に治すことはできないので、患者さんが病気およびその治療である透析療法とうまくやっていかれることを切に希望しながら、日々の診療にあたっています。