透析導入のタイミングについて

透析療法の基礎知識

透析導入のタイミングについて

北村 悠樹 先生

2016.04.01

北村 悠樹 先生(桃仁会病院 腎不全科 医長)

透析を導入する基準とは?

透析を開始するタイミングについては、世界各国における基準は若干異なります。ただ、共通しているのは、尿毒症症状が保存的治療で改善しないという点です。
わが国の透析導入の多くは、1991年厚生省科学研究・腎不全研究班が示した基準を満たしています(表)。

表:透析導入の基準(厚生省科学研究・腎不全研究班、1991年)

また、各国における主な透析導入基準を以下の表に示します。少し異なる点はありますが、慢性腎不全(ステージ5)になると透析導入する基準となります。

表:各国の透析導入を検討する腎機能レベル

適正な透析導入条件としては、
1. 透析によるメリットがある
2. 透析による合併症が少ない
3. 高いQOLを保つことができる
4. 生命予後がよい
5. 社会復帰できる
上記の1~5まで満たす方が、透析治療に最も適していると考えます。
最終的には、透析導入の必要性があるかどうかは主治医が判断します。主治医とよくご相談して決めてください。

参考文献
* 日本腎臓学会. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013. 東京医学社: 210, 2013

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