すでに耳にされたことがあると思いますが、たばこには有害物質が含まれていて、がんや脳、心臓の病気の引き金になるといわれています*1,2。特に透析患者さんは、もともと腎臓病ではない人よりも動脈硬化になりやすく、喫煙によって動脈硬化がさらに進んでしまう恐れがあります。
今からでも禁煙すれば、こうした病気にかかるリスクを減らせるので、できればたばこはやめたほうがよいですね。
ただ、たばこは依存性が強いので、自分の意思ではなかなかやめられない方も多いと思います。せっかくの機会ですから、いちど主治医に相談してみてはいかがでしょうか。
禁煙にもいろいろな方法があります。例えば、禁煙補助薬(図)には、薬局・薬店で購入できるものと、病院で医師の処方が必要なものがあり、医療用であれば条件次第で健康保険の適用にもなります。あなたに合った方法を探してみてください。
*1 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター「がんの冊子 がんを知るシリーズ 科学的根拠に基づくがん予防」: 5, 2016
*2 Iso, H. et al.:Am J Epidemiol 161(2): 170, 2005