シャントは血液透析患者さんにとって大切な命綱で、安定した透析の継続に欠かせません。普段からシャントの状態を確認し、異常がないかをチェックすることが大切です。
シャント血管にきちんと血液が流れているか、シャント血管が狭くなったり閉塞したりしていないかは、音を聴くことで確認できます。
シャント音は、シャント肢を直接耳に近づけても聞こえますが、聴診器の方が鮮明です。安価なものでかまいませんので、可能でしたら購入するのも良いでしょう。
聴診器を使う場合は、まず、吻合部に当てて音を確認します。さらに血管に沿って数箇所当てながら、確認していきます。
「良いシャント音」は、ザーザーザー、ゴーゴーゴーといった、連続した低い音です。逆に「悪いシャント音」は、断続している音(ザッザッザッ)、笛のような高い音(ピーピーピー)、こすれたような音、途切れた音、普段よりも弱い音です。
継続して聴くことで、ちょっとした変化に気づくことができるかもしれません。1日何回かは確認する習慣を身につけるようにしましょう。