リンは、たんぱく質の多い肉や魚、卵、豆類、乳製品のほか、加工食品に多く含まれることがよく知られています。しかし、それ以外にも注意しておきたい食品があります(表)。
まず挙げられるのは主食です。主食は食べる機会や量が多いので、リンの量を意識しておきましょう。特にリンの量が多いのは玄米やライ麦パンで、蕎麦もうどんに比べてリンは多めです。
主菜となる魚介類では、えび・かに、魚卵、干物にもリンが多く含まれます。野菜では、とうもろこしに注意が必要です。
見落としがちなのが、リンの多い食品が加工されて姿を変えたものです。凍り豆腐やがんもどき、きな粉は、もともとは大豆です。ツナ缶は、まぐろやかつおの油漬です。
また、食事だけではなく、間食やつまみもリンの摂取量に影響を与えます。チョコレート、ケーキなどの洋菓子、ポテトチップスはリンの量が多く、コーンフレークは牛乳をかけることでリンの量が大幅に増えます。エネルギーを補給したい人は、ゼリーや飴、マシュマロに置き換えると良いでしょう。
また、アーモンドやビーフジャーキー、するめもリンは多いので、つまみとして食べる場合はごく少量にとどめましょう。