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QBって何ですか?

透析施設でQBという言葉をよく耳にしますが、何ですか。

QBとは「血流量(血液流量)」で、1分間にどれだけ体内から血液が取り出されるかを示しています。透析効率を上げる方法の一つとして、「血流量を増やす」という方法がとられることもあります。

伊丹 儀友 先生

2017.11.17

[監修] 伊丹 儀友 先生(伊丹腎クリニック 理事長/院長)

QBというのは「quantity of blood flow」の略で、血流量(血液流量)のことです。表される数字は1分間にどれだけ体内から血液が取り出されるかを示し、単位はmL/分です。

血液透析では、穿刺針から体内の血液が取り出され、ダイアライザを通って老廃物が除去され、また体内へと戻されます。一般的に血液透析は週3回・4時間というスケジュールで行われますが、24時間休みなく働く腎臓の機能を代替するには不十分です。

より多くの血液を浄化し、透析効率を上げるには「透析時間を延ばす(長時間透析)」、「透析の回数を増やす(頻回透析)」といった方法がありますが、それ以外にも「血流量を増やす」、すなわち、一定時間にたくさんの血液を取り出す方法があります(図1)。

図1:透析効率を上げる方法

ただ、血流量が多ければ多いほど透析効率が上がるわけではありません。効率は、ダイアライザの膜面積や透析液の流量、実血流量などとも関係します。

日本の血液透析患者さんの大半は、血流量200mL/分以上で行われています(図2)。ちなみに、健康な腎臓の血流量は約1,000mL/分といわれています。

図2:わが国の血液透析患者さんの血流量

血流量は、シャント血管や体格、年齢、患者さんの状態、ダイアライザの種類などのバランスを考慮して決められています。これまで意識したことがなかった方も、自分の血流量がいくつかを確かめてみてはいかがでしょうか。

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