QBというのは「quantity of blood flow」の略で、血流量(血液流量)のことです。表される数字は1分間にどれだけ体内から血液が取り出されるかを示し、単位はmL/分です。
血液透析では、穿刺針から体内の血液が取り出され、ダイアライザを通って老廃物が除去され、また体内へと戻されます。一般的に血液透析は週3回・4時間というスケジュールで行われますが、24時間休みなく働く腎臓の機能を代替するには不十分です。
ただ、血流量が多ければ多いほど透析効率が上がるわけではありません。効率は、ダイアライザの膜面積や透析液の流量、実血流量などとも関係します。
日本の血液透析患者さんの大半は、血流量200mL/分以上で行われています(図2)。ちなみに、健康な腎臓の血流量は約1,000mL/分といわれています。
血流量は、シャント血管や体格、年齢、患者さんの状態、ダイアライザの種類などのバランスを考慮して決められています。これまで意識したことがなかった方も、自分の血流量がいくつかを確かめてみてはいかがでしょうか。