夜眠れないために、昼間の活動にも影響が出ているようですね。さぞ辛いことと思います。
透析患者さんには不眠を訴える人が多く、別の病気や症状が原因となっているケースも少なくありません。例えば、睡眠時無呼吸症候群やむずむず足症候群(レストレスレッグス症候群)などにより、よい睡眠が妨げられていることも多いようです。
不眠が続くようでしたら、いちど主治医に相談し、適切なアドバイスや治療を受けることをおすすめします。相談される際は、あらかじめ眠りの状況や原因となっている症状などを整理しておくとよいでしょう(表)。
また、日中の生活習慣や就寝時の環境も、眠りに大きな影響を与えます。図に、よい睡眠のための対策例を示しました。まずは睡眠の環境を確認しましょう。寝る前のテレビやパソコン、スマートフォンの操作も、眠りの妨げになるので控えるといいかもしれません。
いわゆる睡眠剤については、乱用や過量、耐性、依存性の問題があるため、正しい知識のもとで適切に使用することが大切です。睡眠剤には効果とともに副作用もあります。最近は副作用の少ない薬剤も登場していますので、医師と十分に相談のうえ、決められた薬剤を決められた分だけ服用しましょう。
質のよい睡眠は、気力の充実にもつながります。自分に合った解決方法を見つけ、より豊かな透析ライフを送れるといいですね。