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透析をしていても民間保険に入れますか?

これからに備えて民間の医療保険や生命保険に入りたいのですが、透析中だと加入は難しいのでしょうか。

最近は、透析患者さんでも加入できる保険が登場しているようです。条件や保障内容は各社で異なるので、保険会社や代理店に相談してみてください。

土谷 健 先生

2017.07.28

[監修] 土谷 健 先生(東京女子医科大学 教授)

透析患者さんの中には、過去に民間の保険の加入を断られた経験から、「自分は保険に入れない」と諦めている方もいらっしゃるかもしれません。ですが、いまは透析患者さんでも入れる保険があるようです。

近年、いろいろな保険会社から「引受基準緩和型(もしくは限定告知型)保険」と呼ばれる商品が販売されています。これは一般の保険に比べて保険料が割高になるかわりに、加入条件を緩やかにしたものです。保険の種類も、「医療保険」「死亡保険」などがあります。
この保険は、大抵は、いくつかの告知項目に該当しなければ加入することができるようです。ただし、手術や入院をすると一定期間加入できません(図)。

図:ある会社の引受基準緩和型保険の場合(例)

例えば、ある会社の「引受基準緩和型保険」では、シャント手術後は一定期間加入できないことになっています。透析治療は通院扱いですので、シャント手術から一定期間経過し、安定して透析治療を受けているのであれば加入できます。ただし、直近に、医師から入院や手術をすすめられていない場合に限ります。

また、「無選択型」「無告知型」と呼ばれる、医師の診査・告知なしで誰でも入れる保険も登場しています。しかしそのぶん保険料が高く、保障内容にも制限があるようです。

身体状態や治療状況は人によって異なりますし、加入条件や保障内容、保険料も保険会社によってさまざまです。必要な方は、「引受基準緩和型保険」、「無選択型保険」について保険会社や保険代理店に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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