穿刺の時の緊張や不安、長時間拘束されることへの苦痛などから、透析中にストレスが溜まる方もいらっしゃると思います。ベッドで過ごす4〜5時間を、できるだけリラックスして過ごしたいものですね。
透析中の過ごし方は、みなさんいろいろと工夫されているようです(図)。眠る、本を読む、テレビを観る、DVDプレイヤーで映画などを視聴するといった方法以外にも、携帯電話やスマートフォンでインターネットやゲームを楽しんでいる方もいらっしゃいます。(施設によっては携帯電話やスマートフォンの使用を禁止 している場合がありますので、使用の際はスタッフに確認してください。)最近は、ベッドサイドにTVモニターが設置されている施設もあるようです。
また、血液透析の場合は基本的に通院曜日・時間が決まっているので、顔なじみの隣のベッドの患者さんとの雑談を楽しんだり、スタッフと会話するなどの光景も日常的です。
ひとりの時間が好きな方、人とのコミュニケーションを好む方など、患者さんもさまざまです。また、透析導入直後と、数ヶ月、数年が経過した後では、気持ちに変化が出てくるといわれています*。大勢の患者さんが集まる場で、お互い少しでも快適に過ごせるとよいですね。
* 春木 繁一, メディカ出版, サイコネフロロジーの臨床: 34, 2010