野菜として食する未熟豆は初夏を代表とする食材で、たんぱく質や糖質のほか、カリウムやリン、鉄、食物繊維が多く含まれます。未熟豆は鮮度が落ちやすいため、調理する直前にさやから取り出し、ゆで、揚げ、炒め物や炊き込みご飯などに用いられます。
一方、完熟したものを乾燥させて使う完熟豆はフライビーンズや煮豆、甘納豆に使います。
栄養成分値(100gあたり)
そらまめ | 未熟豆(生) | 未熟豆(茹で) | フライビーンズ*1 | おたふく豆*2 |
---|---|---|---|---|
エネルギー(kcal) | 108 | 112 | 472 | 251 |
たんぱく質(g) | 10.9 | 10.5 | 24.7 | 7.9 |
カリウム(mg) | 440 | 390 | 710 | 110 |
リン(mg) | 220 | 230 | 440 | 140 |
食塩相当量(g) | 0 | 0 | 1.8 | 0.4 |
鉄(mg) | 2.3 | 2.1 | 7.5 | 5.3 |
食物繊維(g) | 2.6 | 4.0 | 14.9 | 5.9 |
*1:完熟豆を油で揚げたあと、食塩を添加したもの
*2:煮豆
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より
透析患者さんの食べ方
食べ方のポイント
- たんぱく質、カリウム、リンが多い
- フライビーンズはカリウムと塩分が多いので食べる量に注意する
旬の時期に出回るそらまめは未熟豆で、たんぱく質やカリウム、リンを多く含みます。また完熟豆の加工品であるフライビーンズは塩分が多いので、食べ過ぎないように注意しましょう。
透析患者さんの1食の目安量は未熟豆で30gです(写真)。他の食材と組み合わせたかき揚げや炒めもので、キレイな初夏の色を食卓に添えて旬を楽しみましょう。
2018.05.18