ねっとり、ほくほくとした食感が魅力のさといもは、秋から冬にかけてが旬。親いものまわりに子いも、そして孫いもが連なることから、子孫繁栄の縁起物としてお正月などのお祝いの料理に使われます。
他のいも類と比較すると、エネルギーが低く、カリウムが多く含まれるので注意が必要です。
栄養素の比較(100g) | さといも | じゃがいも | ながいも | さつまいも |
---|---|---|---|---|
エネルギー (kcal) |
58 | 76 | 108 | 140 |
カリウム (mg) |
640 | 410 | 590 | 380 |
栄養成分値(100gあたり)
さといも | 生 | 水煮 | 冷凍* |
---|---|---|---|
エネルギー (kcal) |
58 | 59 | 72 |
たんぱく質 (g) |
1.5 | 1.5 | 2.2 |
カリウム (mg) |
640 | 560 | 340 |
リン (mg) |
55 | 47 | 53 |
食塩相当量 (g) |
0 | 0 | 0 |
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より
*:皮をむいて湯通しした後に冷凍したもの
透析患者さんの食べ方
食べ方のポイント
- 1日の摂取量は40gが目安
- カリウムが多いため、調理の仕方で工夫を
さといもは、いも類の中で最もカリウムが多いため、透析患者さんの1日の摂取量は可食部40gが目安です。(写真)意外に少ない量ですね。
カリウムは、切ってからゆでこぼしをすることで減らせます。「衣かつぎ」のように、皮のまま蒸したりゆでたりした場合は減りません。その場合は、他のおかずでカリウムの量を調整しましょう。
また、冷凍のさといもはカリウムが比較的少ないので、旬以外は冷凍されたものを使うとよいでしょう。