たけのこは、春の訪れを知らせる食材の一つです。新鮮なものは生で食べられますが、時間が経つと えぐみが強くなるため、購入したらすぐに茹でてアク抜きすることをお勧めします。
たけのこは、部位により使い分けると、より一層美味しく食べることができます。
穂先:最も柔らかく香りがよい → 刺身、汁物、酢の物、和え物
中央部:歯ざわりが良い → 煮物、天ぷら、焼き物
根元:繊維が多く硬いが甘味あり → 炒め物、炊き込みご飯
栄養成分値(100gあたり)
たけのこ(100g) | 生 | ゆで | 水煮 |
---|---|---|---|
エネルギー(kcal) | 26 | 30 | 23 |
たんぱく質(g) | 3.6 | 3.5 | 2.7 |
カリウム(mg) | 520 | 470 | 77 |
リン(mg) | 62 | 60 | 38 |
食塩相当量(g) | 0 | 0 | 0 |
カリウムが気になる方は、水煮たけのこを利用するのも良いでしょう。
透析患者さんの食べ方
食べ方のポイント
- カリウムを多く含むため、大量摂取は避ける
- 高齢の方で硬く食べにくい場合は、すりおろしや、刻むことで季節の味を楽しめる
たけのこは、カリウムを多く含みます。例えば、上の写真のように100gのたけのこを食べると、1日の1/4のカリウムを摂取することになってしまうため、大量摂取は望ましくありません。カリウムが気になる方は、栄養成分値に記載したように、水煮たけのこを利用すると良いでしょう。
お勧めの食べ方は、天ぷらです。少量のたけのこでも、揚げることでボリュームが出て満足感があります。やせ形で食事量が少ない方でも、エネルギーを十分に摂ることができます。
また、高齢の方で十分に噛むことが難しい場合は、たけのこをすりおろしたり刻んだりして、ひき肉や豆腐と混ぜてつくねにすることで、ご家族と一緒に季節の味を楽しむことができます。