1年を通して手に入りますが、もともとは12月〜1月の寒い季節が旬です。寒さが強くなると甘みが増しておいしくなるといわれています。
品種は大きく、葉肉が厚くアクの強い「西洋種」と、葉肉が薄くてアクの少ない「東洋種」に分けられますが、今は西洋種と東洋種を交配した「中間種」が市場のほとんどを占めています。そのほか、生でもおいしいサラダほうれんそうや、葉が縮れている縮みほうれんそうなどもあります。
栄養成分値(100gあたり)
ほうれんそう | 生 | ゆで*1 | 油いため*2 | 冷凍(中国産) |
---|---|---|---|---|
エネルギー(kcal) | 20 | 25 | 99 | 21 |
たんぱく質(g) | 2.2 | 2.6 | 3.8 | 3.3 |
カリウム(mg) | 690 | 490 | 530 | 240 |
リン(mg) | 47 | 43 | 54 | 52 |
食塩相当量(g) | 0 | 0 | 0 | 0.3 |
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より
*1 切らずにそのままゆでた値
*2 下ゆで後3cmほどに切ってから油で炒めた値
透析患者さんの食べ方
食べ方のポイント
- 生のほうれんそうはカリウムが多い
- 冷凍ほうれんそうは塩分に注意
ほうれんそうはカリウムの多い食材のひとつです。カリウムの量は、ほうれんそうをゆでても、下ゆでしてから油で炒めても約半分近く減りますが、それでもカリウムの量は多いです。食べる量は写真を参考にして、短期間に食べ過ぎないようにしましょう。
冷凍ほうれんそうは、生のほうれんそうを調理するよりもカリウムが少なめです。しかし、冷凍加工の過程で食塩が使われている場合があります。栄養成分表示を確認し、食塩が添加されている場合は、調味料の量を調整して塩分を摂りすぎないようにしましょう。
2018.12.14