にんじんは野菜の中でもカロテンが豊富です。カロテンは体内に取り込まれるとビタミンAに変わり、皮膚や髪、爪を丈夫に保つ役割を果たします。
旬は年に2回あり、4〜7月に獲れるものは春夏にんじん、11〜12月に獲れるものは冬にんじんと呼ばれます。春夏にんじんはさっぱりとした味で、冬にんじんは甘みが強いといわれています。
栄養成分値(100gあたり)
生 | ゆで | |
---|---|---|
エネルギー (kcal) |
36 | 36 |
たんぱく質 (g) |
0.8 | 0.7 |
カリウム (mg) |
270 | 240 |
リン (mg) |
25 | 26 |
食塩相当量 (g) |
0.1 | 0.1 |
ビタミンA (μgRAE) |
690 | 730 |
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より
透析患者さんの食べ方
食べ方のポイント
- バターや油を使った料理でエネルギーアップ
- 1日の摂取量は1/3本、約60gが目安
にんじんは、生、ゆでる、炒める、揚げるなど、どんな調理法にも合う、とても使いやすい食材です。
エネルギーを増やしたい方には、グラッセやかき揚げなど、バターや油を使った料理がおすすめです。
なお、ビタミンAなどの脂溶性ビタミンは、透析では除去されにくいといわれています。基本的に、サプリメントなどで補給する必要はないでしょう。
透析患者さんの1日の摂取目安量は1/3本、60g程度です。