補食を活用して低栄養を防ごう
補食(間食)とは、1日に必要な栄養素を3度の食事で摂りきれない時に補う食事のことです。
透析患者さんは、透析不足や慢性的な炎症状態、透析による栄養素の喪失などが原因で、低栄養(栄養障害)になるリスクが高いといわれています。
補食は低栄養を防ぐ方法として、時には重要な役割を果たします。一方で、補食の摂りすぎは肥満につながったり、糖質や脂質に偏った補食で血糖値や血清脂質が上昇するなど、栄養のバランスを崩す恐れもあるため、食べ方には気をつける必要があります。
※以下の内容について気になる方は、担当の医師または管理栄養士と相談の上、補食を検討して下さい。
・血清カリウム値や血清リン値が高めで、吸着薬の調整が必要な方
・糖尿病の方
・嚥下や飲み込みに問題のある方
・肥満の方
・血清カリウム値や血清リン値が高めで、吸着薬の調整が必要な方
・糖尿病の方
・嚥下や飲み込みに問題のある方
・肥満の方
補食を摂った方がよい人とは?
補食を摂った方がよい人を図1に示します。ドライウエイトが減ってきた、食欲がない、食事量が減ったなどの変化を感じる方は栄養不足の恐れがあるので、補食を摂ることをお勧めします。
補食に適したタイミングとは?
補食は摂るタイミングが大切です。ご自身の食欲や体調に合わせて、最適な時間帯・回数を選ぶとよいでしょう(図2)。
何を食べればよいか?
補食の目的は、1日に必要な栄養素を補うことです。透析患者さんは、エネルギーやたんぱく質が不足しがちな反面、リンやカリウムの摂りすぎに気をつける必要があります。
必要な食品は人それぞれ違います。図3を参考に、自分に合った食品を選びましょう。