食事のポイント

塩分のコントロールのコツ

矢吹病院 健康栄養科

2016.08.10

矢吹病院 健康栄養科

なぜ塩分管理が必要なのでしょうか?

人の体液の塩分濃度は一定に保たれています。つまり、食塩をたくさん摂れば、その分を体は水で薄めようと働きます。それが口渇(こうかつ)です。ラーメンを食べると水が飲みたくなるように、塩辛いものを食べた後はのどが渇きます。
透析をしている患者さんは、体内に過剰に溜まった塩分と水分を排泄することができません。そのため浮腫みや血圧の上昇を引き起こし、心機能を低下させる危険があります。

血液透析患者さんの体重増加の原因は?

透析患者さんは尿が十分に出ないため、透析のたびに過剰な体液を除水します。過剰な体液がなくなった、ちょうどよい水分バランスの体重をドライウェイトといいます。下の図のように、透析のたびに増える体重は、おもに体液量の増加によるものです。

図1:体重の増減と透析

尿がほとんど出ない患者さんの場合は、8gの食塩を摂ると口渇がおさまるまで1Lの水分を必要とします。つまり、前回の透析から体重が1kg増えた場合は、8gの塩分を摂ったことになります。透析後から次の透析までに増えた体重増加量は、塩分摂取量の目安にもなるのです。
水分管理とよく言われますが、大事なのは塩分管理で、口渇に応じて水を飲むというのが自然なのです。

透析患者さんの食塩摂取量の目安は?

透析患者さんの1日あたりの食塩摂取基準は下の表のとおりです。例えば、血液透析患者さんの1食あたりの摂取目安量は、2g程度になります。

表:CKDステージによる食事療法基準

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