さんま(秋刀魚)の名前は「秋に獲れる刀のような形をした魚」に由来しています。9月〜10月の旬にいただく生さんま以外にも、冷凍ものや缶詰などがあり、1年を通して手に入りやすい食材です。血栓予防や炎症抑制効果のあるDHA、EPAという脂肪酸が豊富に含まれています。
目に濁りがなく、体全体に光沢があり、身に弾力のある新鮮なものを選ぶとよいでしょう。
栄養成分値(100gあたり)
さんま(100g) | 生 | 缶詰(味付) | みりん干し |
---|---|---|---|
エネルギー(kcal) | 297 | 268 | 409 |
たんぱく質(g) | 17.6 | 18.9 | 23.9 |
カリウム(mg) | 190 | 160 | 370 |
リン(mg) | 170 | 350 | 250 |
食塩相当量(g) | 0.3 | 1.4 | 3.6 |
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より
透析患者さんの食べ方
食べ方のポイント
- 魚の中ではカリウムとリンの含有量が少ないのでおすすめ
- 目安量は、1回の食事につき1/2匹(70g)
- 缶詰やみりん干しは塩分が多いので調味料を控える
さんまは、魚の中ではカリウムとリンの含有量が少なく、DHAやEPAが含まれているので、透析患者さんにおすすめの食材です。摂取量は、1回の食事につき1/2匹(70g)が目安です。(写真)
缶詰は手軽に食べられ、保存性がよく栄養価も高いので、独居の方や高齢者、調理が困難な方には利用しやすいでしょう。骨の部分はリンが多く含まれますから、残すようにしましょう。
また、加工品を利用する際は塩分も意識したいもの。缶詰の汁を残す、調味料は加えないなどの工夫をしましょう。