いも類は比較的カリウムが多い食材で、じゃがいもは特にビタミンCも多く含まれています。
ビタミンCの含有量は品種によって異なり、例えば、男爵いもでは100gあたり22.4~26.6mg、キタアカリでは46~54mg、メークインでは23.3mg含まれます(*1、2)。
男爵いも、キタアカリは果肉が粉質で、粉ふきいもやマッシュポテトに向いています。メークインは果肉がきめ細かく、煮崩れしにくいため、カレーライスやシチューなどに向いています。
*1 大羽和子ほか, 日本調理科学雑誌 32(2): 102, 1999
*2 大塩法子ほか, 各種馬鈴薯に関する加工適性評価に関する研究(第3報): 北海道立十勝圏地域食品加工技術センター
栄養成分値(100gあたり)
じゃがいも(100g) | 生 | 蒸し | 水煮 |
---|---|---|---|
エネルギー(kcal) | 76 | 84 | 73 |
たんぱく質(g) | 1.6 | 1.5 | 1.5 |
カリウム(mg) | 410 | 330 | 340 |
リン(mg) | 40 | 23 | 25 |
食塩相当量(g) | 0 | 0 | 0 |
ビタミンC(mg) | 35 | 15 | 21 |
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より
透析患者さんの食べ方
食べ方のポイント
- 茹でこぼしてカリウムを抑える
- 1回摂取量は40〜50gを目安に
カリウムは水に溶けやすいという性質を持っています。したがって、じゃがいものカリウムを減らすには、茹でこぼして食べることをお勧めします。
焼く、蒸す、炒めるといった調理を行う際も、あらかじめ水にさらしておくと、カリウムを減らすことができます。
1回摂取量は40~50gを目安にすると良いでしょう。