食事のポイント

くり

今月の食材【9月】くり

ポイント

  • 旬は9〜10月
  • 果皮に張りと光沢があってずっしりと重く、虫食いのないものを選ぶ

くりは世界各国に分布しており、産地により日本栗、中国栗、欧州栗、アメリカ栗に大別されます。
日本ぐりは自生する芝栗を改良したもので、筑波や丹沢、銀寄(丹波栗が有名)などの品種があります。主な産地は茨城、愛媛、熊本で、9〜10月に旬を迎えます。甘ぐり(天津甘栗)は中国栗を焙煎して作られます。
選ぶ際は、果皮に張りと光沢があってずっしりと重く、虫食いのないものがよいでしょう。保存は、ポリ袋に入れて冷蔵庫のチルド室に入れるか、剥き栗にして冷凍するのがおすすめです。

栄養成分値(100gあたり)

くり 日本ぐり(生) 日本ぐり(ゆで) 甘露煮 甘ぐり
エネルギー(kcal) 164 167 238 222
たんぱく質(g) 2.8 3.5 1.8 4.9
カリウム(mg) 420 460 75 560
リン(mg) 70 72 25 110
食塩相当量(g) 0 0 0 0

日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

透析患者さんの食べ方

食べ方のポイント

  • カリウムが多い
  • 1日の目安量は30g

くりは糖質とカリウムを多く含みます。1日30gを目安量として楽しみましょう(写真)。

写真:くりの1日あたりの摂取量の目安(可食部30g)

甘露煮は、水洗いやゆでこぼしなどの下処理が入るためカリウムやリンは少ないですが、砂糖を入れて煮込むので糖質は多くなります。
水飴と一緒に高温で炒る甘ぐり(天津甘栗)は、甘さと香ばしさが魅力ですが、ついつい食べ過ぎてしまわないように注意しましょう。


矢吹病院 健康栄養科

2018.09.14

矢吹病院 健康栄養科

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