春に旬をむかえる「まだい」。その姿の美しさと味のよさで、古くから縁起物として珍重されてきました。近年は養殖物が多く出回り、国内生産量の約8割を占めています(*)。
なお、「きんめだい」をはじめ「たい」と名のつく魚はたくさんいますが、多くはたいの仲間ではなく、見た目や色が似ていることから名付けられたようです。
* 農林水産省 平成27年漁業・養殖業生産統計
栄養成分値(100gあたり)
まだい | 生(天然) | 生(養殖) |
---|---|---|
エネルギー (kcal) |
142 | 177 |
たんぱく質 (g) |
20.6 | 20.9 |
カリウム (mg) |
440 | 450 |
リン (mg) |
220 | 240 |
食塩相当量 (g) |
0.1 | 0.1 |
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より
透析患者さんの食べ方
食べ方のポイント
- 魚の中ではカリウムの量が多い
- 養殖物は天然物よりも脂が多くエネルギーが高い
まだいは、他の魚に比べてカリウムを多く含みます。また、養殖物は、天然物よりも脂の量が多いため、エネルギーが高めです。
まだいの身はしっとりとしていて甘みがあるので、焼き物や蒸し物のような、素材の良さを生かした調理法がおすすめです。透析患者さんの1食の目安量は、60~70g程度です。(写真)