食事のポイント

かに

今月の食材【1月】かに

ポイント

  • 種類や近縁種が様々で、特徴や値段が異なる
  • エネルギーが低く、たんぱく質が高い
  • 塩分量が多い

かにには様々な種類や近縁種があり、それぞれの特徴と値段で選ぶ人が多いようです。たらばがにやずわいがには高価なことから、贈答用や家庭でのごちそうにも用いられます。
種類による栄養価の違いはそれほどありません。総じて糖質や脂質が少ないためエネルギーが低く、たんぱく質が高い点が特徴です。また、調理法に関わらず塩分が高めで、特に水煮缶詰は、かにを海水でゆで上げてから食塩または食塩水と一緒に缶に詰めているため、塩分量が多いです。

栄養成分値(100gあたり)

かに 毛がに(生) 毛がに(ゆで) ずわいがに(生) ずわいがに(ゆで) ずわいがに(水煮缶) たらばがに(生) たらばがに(ゆで)
エネルギー(kcal) 72 83 63 69 73 59 80
たんぱく質(g) 15.8 18.4 13.9 15.0 16.3 13.0 17.5
糖質(g) 0.2 0.2 0.1 0.1 0.2 0.2 0.3
カリウム(mg) 340 280 310 240 21 280 230
リン(mg) 260 200 170 150 120 220 190
食塩相当量(g) 0.6 0.6 0.8 0.6 1.7 0.9 0.8

日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

透析患者さんの食べ方

食べ方のポイント

  • 他の食材や料理でエネルギー量を確保する
  • 塩分量が多い
  • 1日の目安量は60g

かには糖質や脂質が少ないため、ご飯を適正に食べる、揚げ物やマヨネーズなど油脂類を取り入れた献立を組み合わせるなどの工夫をして、エネルギー量を確保しましょう。
また調理法に関わらず塩分量を多く含むため、1日60g(たらばがにの足3本分)を目安量に楽しみましょう。


矢吹病院 健康栄養科

2019.01.18

矢吹病院 健康栄養科

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